The kinari story
サーキュラーエコノミーを実現するための、プラスチックとして使えるサステナブル素材
パナソニックの環境への取り組み
パナソニックは、環境ビジョン2050の元、サステナブルな未来に向けた数々の取り組みを行っています。
その中の一つであるサステナブルな素材開発として研究開発チームが組まれ、kinariが誕生しました。

現状のプラスチックの課題
従来の石油由来プラスチックは再生できない化石燃料を原料とし、生分解しないため環境を汚染します。プラスチックの製造量は急激に増加しているのに対し、リサイクル率はたったの14%です。
現在プラスチックの代替素材として使われているバイオプラスチックは、強度など機能性で劣ることが多く、また多くが原料として食用植物を使用するため農業負担増加や食料価格高騰の原因にもなっています。
kinariの特徴
kinariは、サーキュラーエコノミーを目指して作られた植物由来のサステナブルな成形素材です。リサイクル性がよく、リサイクルによる強度の劣化がほとんどありません。廃棄物から取れる植物繊維を最大85%含む「ほぼ植物」な素材ですが、石油由来樹脂の強度や機能性を維持しています。これらの特徴から、kinariは環境性と機能性の両方を兼ね備えた素材だと言えます。
今後の展望
現在、kinariの機能性を維持しながら100%植物由来にする開発を進めています。また同時に、完全に閉じた資源循環型社会を実現するため、効率的なリサイクルプロセスの開発なども進めています。